トリプルポジティブ乳がんが完全奏効するまで

EC療法で完全消滅した乳がんの記録

乳がん日記

「がんになって良かった」なんて思う?思わない?

投稿日:

先日、子宮頸がんで子宮摘出した友達(Yちゃん)と話してた時のこと。

Yが言うわけですよ、「よくブログとかで癌になって良かったと思ってる」とか書いてる人いるけど、あれってほんまやと思う?って。

そこから、その話題で盛り上がったんですけど・・・もちろんそんなことは人それぞれの気持ちなので「正解」なんてない。

Yは完全に「良かったことなんて何一つないわ!」と鼻息あらく話してたんですが、私個人としては「どっちかと言えば良かったと思ってるかもしれない」です。

私がそう言うと、Yは「みるこは完全奏効して今はもうなにも問題ないからそんな風に言えるんじゃないの?」と突っ込まれたんですけど・・・

完全奏効しても再発の恐れは消えないし、胸の傷や不細工なカタチは元には戻らないし術側の腕はよくむくむし・・・そんなんだから、もちろん乳がんになってないほうが快適に過ごせるのはわかりきってる。

それでも、「よかったと思ってるかも」と思うのは、基本的に私がマイナスな考え方が嫌いだからかもしれない。

 

どんなことにも光があれば闇がある。

元々、私はかなり心配性な性質だしちょっとしたことで凹んだりしてしまう。だからといって、ずっとグダグダ心配してても仕方ない。だから逆に自分を奮い立たせるために「マイナス思考は排除する!!」を意識的に取り入れてる傾向がある。

私はどんな物事にも表と裏、光と闇があると思ってるので自分に悪いことが起きている時「あー今は闇タイムだな」と思うんですよ。そして、その闇タイムはそんないつまでもは続かないと信じてる。

 

「乳がんになって良かったことなんて何もない!」って思うのは簡単。でも、そこには何の希望もない、光もない。

「乳がんになって良かった」とは思わないけどね、「乳がんになったからこそ知ることが出来た世界がある」のは事実。

乳がんになってなかったら、旦那との絆みたいなものは今のような形にはなってなかっただろうなと思うし、乳がんになってなかったら、こんな風に乳がんについてのサイトを立ち上げることもなく、その中でやりとりをした人たちとも出会えてなかった。

モズクが良いとかニンジンが良いとかストレスが体に与える影響とか、そんなもの全く興味なかったから知識として知ることはなかった。

そして、なにより「生きてる」ってすごいことなんだなと実感した。これは、こればっかりは、絶対に「健康な状態」では心から感じることは出来なかったと思う。

 

乳がんになってなかったときは、明日が来るのが当たり前だった。今日、会話した人たちと明日も普通に話す。

何もしなくても寝て起きたら次の日で、同じような日々を繰り返して、くだらないことで笑ったり怒ったり文句言ったり泣いたり。

そんな日が当たり前に繰り返されることに、なんの疑問も抱かなかった。

そういうのが、違ったんだなぁと心から思った時に「みんな生きてるってすごい・・・」としみじみ思った。

 

ただただ目の前のことを嘆いているより、悲しいことはあったけどそれによって少しでも手に取ることが出来た「小さな幸せ」を探すほうが私は好き。

どんなことにも意味はあると思ってる人間なので、その意味を探して納得できた方が気分的に気持ちが軽くなったりする。

 

だから、「乳がんになったことを喜びはしないけど、乳がんが一緒に持ってきてくれた貴重なモノタチについて知ることが出来たことは良かった」と思う。

 

あと、強く思うのは「なんで私が」というような言葉は絶対に言えないなということ。

「どうして私なの」「なんで私がこんな目に」とか、辛いことが起こった時よく聞く言葉だと思うんだけど。

私には無理だ。言えない、言いたくない。

 

なぜか?揚げ足取りって言われるかもしれないけど、どうしても思ってしまうから。

「じゃあ、誰ならよかったの?」と。

 

自分の代わりに子供がガンになればよかった?それとも親が?それとも親友が?それとも彼氏が?旦那が?

違うよね。

きっと「自分の知らない誰かさん」だったらよかったんだよね。

だけど、その「自分の知らない誰かさん」にも家族や恋人がいて、「どうしてうちの嫁が」「なんでうちの子なの・・・」って同じことを思う。

みんながそれぞれ「自分じゃなければよかった」って思って、でもそれは変わらない、変えられない事実で。

そんな変えられない事実にどんどん心が蝕まれていく。

 

私は、生まれてから死ぬまで、ずーっと幸せな人生なんてないと思ってる。ずっと幸せの中を歩んできたなら、進んでいく途中には必ず暗い闇がぽっかりと口を開けてると思ってる。そしてそれは回避しようがない。

そういうのが病気であったり事故であったり、神様か悪魔(なんてものがいるのか知らんけど)が開けてる穴なんだろうと思ってる。

だから辛いことが起きた時、もちろん悲しいし苦しいし「もう死んだ方がマシ」って思う時だってあったけど、「なんで私が」って思ってしまったら私が大切にしている人たちにその不幸が移ってしまうような気がして。

だから、そういう言葉は言いたくない。言わない、思わない。

 

守りたいものがあるなら、逆に「私でよかった」と思う。こんな辛い治療をするのが、あなたじゃなくて良かったと思う。

もちろん、自分だっていやなんだけど(病院大嫌いだし)

でも、大事な人が苦しんでる姿をずっと見てるよりは、自分が我慢したほうがマシに思える。

 

そんなあれやこれやを踏まえて、結果「私は、乳がんになって良かったと思えることもあるなぁ」と、そんなことを考え日だった。

 

-乳がん日記

Copyright© EC療法で完全消滅した乳がんの記録 , 2019 All Rights Reserved.